不妊治療は移植するとどうなるのか。また、移植した際のリスク

不妊治療がステップアップしていき、高度治療に移行した場合、移植を検討する夫婦もいます。不妊治療で移植した場合、どのような効果が期待できるのでしょうか。また移植した際のリスクなど、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。

 

不妊治療での移植方法

 

体外受精や顕微授精まで、不妊治療がステップアップしていくと、培養した胚を子宮内に戻すという移植方法が実施されます。移植する胚の培養日数によって、胚移植の方法は微妙に異なるので、詳しい内容を紹介していきましょう。

 

1.初期胚移植

 

体外受精や顕微授精で行う胚の培養が、2日~3日目で移植する場合は、「初期胚移植」と呼ばれる施術が行われます。一般的な移植方法で、胚の分割不良によって胚移植が出来ない可能性が低いのが特徴です。

 

体外受精を初めて行う場合は、初期胚移植から治療が行われるのが一般的な方法になります。

 

2.胚盤胞移植

 

培養5日~7日の胚を移植する「胚盤胞移植」は、胚の選別を行うことが出来るのが特徴です。ただ胚の分活不良によって、胚移植が出来ない可能性があるので、十分に注意する必要があります。

 

3.二段階胚移植

 

初期胚と胚盤胞の利点を生かしたまま、胚の分割不良による胚移植が出来ない可能性を除去してくれる「二段階胚移植」。妊娠率を向上させてくれる効果が期待できますが、リスクもあるため、細心の注意を払って施術を行う必要があります。

 

凍結胚移植の方法

 

採卵した時期に移植出来ない場合は、良好胚を凍結することができます。その凍結した胚で行う移植を凍結胚移植というのが特徴です。凍結胚移植の方法は、主に2種類あるので、詳しい内容を紹介していきます。

 

1.ホルモン補充周期

 

生理2日目から子宮内膜を厚くするために、卵胞ホルモン剤を使用します。内膜の状態を確認後、黄体ホルモンを開始し、その後凍結している胚のステージと黄体期の日数に合わせて胚を移植するのが特徴です。

 

2.自然周期法

 

自然周期法とは、名前の通り自然排卵に合わせて凍結胚を移植する方法です。自然の周期に合わせて移植するため、妊娠率を向上させることができます。

 

移植のリスク

 

人工的に受精させることから、不妊治療で移植の方法を実施することは、ある程度のリスクが伴います。どのようなリスクが発生するのか、いくつか紹介していくので、参考にしてみてください。

 

1.多胎妊娠

 

不妊治療で移植した場合、多胎妊娠になる確率が高く、多胎妊娠の症状が見られた場合は、早産・子宮内胎児発育遅延・妊娠高血圧症候群のリスク因子があると言われています。

 

多胎妊娠のリスクを減らすために、移植する際の胚の数は1つと決められているのが、不妊治療における移植の特徴です。

 

2.異所性妊娠

 

胚移植は子宮内で行うのが特徴ですが、移植することで、子宮以外の場所で異所性妊娠が発生する可能性があります。自然妊娠と比べると移植した場合、異所性妊娠の確率が高くなると言われているので、発生した場合は緊急手術が必要になることもあるでしょう。

 

3.コスト面

 

体外受精や顕微授精を行う際には、保険適用外であることから、保険料が高額になるだけでなく、凍結胚を維持するだけでもコストがかかります。そのため、移植する際にはコスト面でも不安な部分があるのが特徴です。

 

まとめ

 

妊娠率を向上させるために行う不妊治療における移植は、自然妊娠では難しい場合に行う高度治療として実施されますが、リスクもあります。自然妊娠と比べると、リスク因子があることから、施術自体が慎重に行われますが、それでも移植によるリスクを全て排除できる訳ではありません。

 

そのため、不妊治療で移植を行う場合は、自分の体に違和感を覚えた時点で、医師に相談することを心掛け、安全に妊娠・出産できるように意識していく必要があります。

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