不妊症の原因とは?女性に起こる5つの要因と男性に起こる4つの要因

不妊症の原因となる要素について

不妊症の原因は、男女ともにさまざまです。
女性の場合は、排卵に障害があることや、卵管・子宮・頸管に問題があること、抗精子抗体を持っていることによる免疫機能の影響などが考えられます。

対して、男性の場合は、性機能障害、精路の閉塞、造精機能に問題があり健康な精子が作られないこと、無精子症などが原因です。

女性の不妊症原因

排卵が原因の場合

排卵が正常に行われておらず、排卵障害と呼ばれる状態になっていることが原因です。
排卵障害に陥る原因はさまざまですが、高プラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群、早発卵巣不全、ストレス、ダイエットなどが考えられます。
月経不順の方は排卵障害になっている可能性があるため、産婦人科で相談してください。

卵管が原因の場合

卵管の中に卵子が入りにくくなっていることが原因です。
クラミジア感染症、虫垂炎の治療、子宮内膜症などの影響によって、卵管に閉塞や癒着があることで、卵子が入りにくくなります。

子宮が原因の場合

子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫によって、子宮の中で受精卵が着床しにくくなっている状態です。また、先天的な子宮の変形や子宮の発育不全も、不妊症の原因となることがあります。

頸管が原因の場合

頸管部分の粘液の量が減っている場合、子宮の中に精子が入り込みにくくなり、不妊症になりやすくなります。粘液の量が減少する原因は、子宮に変形が見られることや、子宮頸部に炎症が起きていること、手術をしたことなどです。

免疫が原因の場合

女性が「抗精子抗体」という抗体を持っていると、免疫機能は精子を不要なものだと判断し、頸管や卵管部分で精子を拒否してしまいます。
特に、「精子不動化抗体」を持っている場合、抗体によって精子の動きを止めてしまうため、受精することができません。

男性の不妊症原因

性機能障害が原因の場合

性機能障害は、勃起障害や膣内射精障害など、何らかの原因によって性交が行なえない状態を指します。主にストレスなどの精神的な要因が大きいと言われていますが、糖尿病や動脈硬化なども性機能障害の原因です。

特に、糖尿病が重度になると、射精時の精子が膀胱内に逆流してしまう逆行性射精や、無精液症などの射精障害が起こります。

精路の閉塞が原因の場合

射精はできるにも関わらず、精子を出すことができない状態のことです。
精巣で作られた精子が外に排出されるまでの精路に、詰まりが見られることが原因となります。精巣上体炎などの炎症を起こしたことがある場合、精路の閉塞が起きている可能性があります。

造精機能が原因の場合

精子を作り出す機能に問題があり、精子の数が著しく少なくなることや、精子の動きが低下することです。造精機能障害は精索静脈瘤が原因になると考えられており、手術で精索静脈瘤を除去すると、精子を作り出す機能が回復する可能性もあります。

無精子症

無精子症は精液の中に全く精子が含まれていない状態のことです。
ただし、無精子症には、精子が作られていない場合と、作られているのに精液の中に含まれていない場合の2種類が存在します。

後者のことを「閉塞性無精子症」と呼んでおり、先天的な両側精管欠損症、炎症性閉塞、鼠径ヘルニアの手術などの影響が考えられます。一方、精子が作られない無精子症の場合、原因不明であることがほとんどです。

不妊症の原因を特定して的確な治療を

不妊症の原因となることは、女性の場合、排卵異常、卵管や子宮、頸管などに問題が起きていること、免疫力の影響などが考えられます。そして、男性の場合の原因は、性機能障害や造精機能障害、精路閉塞、無精子症などです。

不妊症の原因が特定できない場合もありますが、特定できれば治療によって改善していくことが可能なので、まずは原因を突き止めることから始めましょう。

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