不妊症と定義づけられる2つの条件と妊娠しにくくなる原因について

不妊症の定義とは?

不妊症と定義されるためには、「健康な男女が避妊をせず継続的に性交をしていること」と「一定期間妊娠しないこと」の2つの条件がありますが、妊娠しにくくなる理由がある場合、2つの条件を満たさなくても不妊症の治療を行なったほうが良い可能性があります。

不妊になる原因は、排卵や精子の問題、生殖関連の問題など、男女ともにさまざまです。

不妊症の定義

不妊症の定義とは、2つの条件が満たされている状態のことを指します。
1つ目の条件は、健康な男性と女性が避妊をしない性交を継続的に行なっていること。
そして、2つ目の条件は、性交を行なっているにも関わらず、一定の期間、妊娠をしないということです。

ただし、2つの条件を満たさなくても、不妊症と定義づけられる場合もあるため、条件について詳しく解説します。

妊娠に至りにくい原因がある場合

身体的に健康な男女が避妊をしない性交をしていたとしても、女性の排卵がない場合、子宮内膜症の合併がある場合、骨盤腹膜炎を発症した経験がある場合などは、妊娠に至りにくい可能性があります。

妊娠に至りにくい何らかの原因がある場合、2つの条件が満たされていなくても、不妊症と同じ治療を受けたほうが良いでしょう。

不妊症と定義づけられる不妊期間

不妊症と定義づけられる条件の1つに、「一定の期間の妊娠がない」というものがありますが、一定期間とは、一般的には1年間と考えられています。

平成27年までは2年間とされていましたが、適切な不妊治療を早めに受けることが大切だという考えから、「生殖・内分泌委員会生殖補助リスクマネージメント小委員会」によって、新しく1年間という定義が設けられました。

不妊症の原因(女性)

女性の不妊症の原因として挙げられるものは、「排卵」「卵管」「頸管」「免疫」「子宮」にトラブルが起きていることです。

排卵がない場合

月経不順や肥満、ダイエット、ホルモンバランスの異常などによって排卵が行なわれていなければ、排卵自体が行なわれていない可能性があります。

生殖器関連が原因となる場合

卵管炎や骨盤腹膜炎、クラミジア感染症などの発症が原因で卵管が詰まっている場合や、頸管部分を精子が通過しにくくなっている場合、子宮の異常や癒着、血流の停滞がある場合など、生殖器関連の機能に問題がある場合も原因の1つです。

抗精子抗体が原因となる場合

抗精子抗体という抗体を持っている女性の場合は、自身の免疫力によって精子を攻撃してしまうことも考えられます。

不妊症の原因(男性)

男性に不妊症の原因がある場合、「造精機能」「精路」「性機能」「加齢」などが考えられます。

精子や精路が原因となる場合

精子を作るための造精機能にトラブルが起きると、精子の数が少なく、精子の動きが悪くなります。また、精路が詰まっていると、精子が作られていたとしても、射精時に精子を出すことができません。

性機能に障害がある場合

勃起障害、膣内射精障害など、射精自体に障害が起きている場合です。
精神的なものが大きく影響しますが、糖尿病などの疾患を持っている場合、疾患が原因となることもあります。

加齢が原因となる場合

妊娠をする力は男女ともに、年齢を重ねるごとに低下すると言われています。
一般的に、男性の場合は35歳から徐々に低下してくるため、年齢によって精子の質が下がることも原因の1つです。

不妊症の定義にとらわれずに早期の受診を

不妊症という定義は、「健康な男女が避妊をせず継続的な性交を行なっていること」と「一定の期間妊娠しないこと」の2つの条件によって成り立っていますが、妊娠に至りにくい原因がある場合は、不妊症の治療を受けたほうが良い可能性もあります。

妊娠に至りにくい原因は男性女性ともにさまざまですが、加齢も1つの原因となるため、早めに適切な治療を受けることが大切です。

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