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よくある質問

通院に関する質問

大丈夫です。「不妊ルーム」へカウンセリングに来られる方は、7割以上が女性おひとりで来院されます。仕事帰りに来られる方もいます。もちろんご主人とご一緒でもかまいません。しかしながら、ご主人お一人のみでのご相談には、応じておりませんので、ご了解ください。

当院の「不妊ルーム」でおこなっている検査は、ほとんどすべてに健康保険が適用されます。健康保険適用外となる検査は、「抗精子抗体検査」(6,000円)および、ご本人が希望される場合の、風疹抗体検査(3,000円)のみです。

「不妊ルーム」への通院頻度は、月に2回程度と考えていただいて結構です。通院当初は、採血などがありますので、月3~4回ということもありますが、漢方薬は、通常2週間処方しますので、月2回の通院となることが多いのです。

「不妊ルーム」に通院されている女性の7割以上の方は、お仕事をされています。当院は、平日午後6:50まで診療の受付を行っています。さらに毎週木曜日は、夜間診療を行っており、夜8:50まで受付をしております。また、毎週土曜日も午前中診療をしておりますし、月に2回、第2,第4日曜診療をおこなっておりますので、仕事を持たれている方でも通院できます。

不妊の検査において、子宮卵管造影検査は、欠くことのできない重要な検査です。しかしながら、子宮卵管造影検査の設備のない医療機関も多いこと、また非常にぞんざいな検査をおこなう医療機関が存在していることも事実です。

不妊治療で通院していて、しばらくしても子宮卵管造影検査の話さえ出ないようであれば、医療機関の変更も考えるべきかもしれません。

「不妊ルーム」に通院されている女性が、子宮卵管造影検査を希望される場合、質の高い検査をおこなう、医療機関に依頼しています。質の高い子宮卵管造影検査とは、造影直後の撮影、5~10分後のトレース撮影、そして、翌日のフォローアップの単純撮影に至るまで、きちんと行う医療機関をいいます。造影後は、写真を持参していただき、私の方からも説明するようにしています。

こまえクリニック「不妊ルーム」では現在、年齢の高い女性の妊娠、不妊の解決に取り組んでいます。これには「不妊ルーム」の事情も関係しています。

当院でフォローアップを初めて5~6年経った頃から、第一子を「不妊ルーム」で妊娠、そして出産された女性が、二人目を希望して、再度「不妊ルーム」を訪れるというケースが増えてきました。そして、その数は、年を追うごとに増加しています。

女性は37歳を過ぎると、妊娠は年を追う毎に難しくなります。第一子を30台半ばで出産して、その子に手がかからなくなった頃に(すなわち、最初の通院から、4~5年が経過して)、第二子を希望して当院を訪れるということが、一般化してきたのです。40歳前後という方も少なくありません。

そうした方の希望をどう叶えるかということが、「不妊ルーム」の最近のテーマでもあります。当初、こうした女性に対しては、漢方薬を中心とする治療を行ってきました。そして、2008年から、DHEAという ”卵巣予備能を高める作用がある”といわれる新しいサプリメントを取り入れました。このサプリメントが、ちょっとしたブレイクスルーになりました。DHEAによって、妊娠される女性が大幅に増加というわけではありませんが、確実に増えてきました。

また、最近の傾向として、結婚そのものが遅く、高齢になってから、子どもを希望される方も、数多く来院されるようになりました。そうした希望を叶えるよう努力することも「不妊ルーム」の使命と考えております。

年齢が高い女性に関しては、第一子希望であるか、第二子希望であるか、そして、本人の希望、また社会環境などを考慮して、アドバイス、フォローアップをおこなっております。

今後も年齢の高い女性の妊娠に、力をいれて行きたいと思っています。

漢方薬に関する質問

当院を訪れる方にお話を伺うと、「漢方薬にあまり馴染みがない」「漢方薬と言われても、イメージがわかない」というような方も少なくありません。

しかし、医療機関から処方される健康保険適用の漢方薬は、アルミパックされた顆粒状のもので、他の粉薬とほとんど違いはありません。あえて違いを指摘するならば、少しボリュームがあるといった程度だと思います。「不妊ルーム」では、漢方薬のメーカーの選別はもちろんのことですが、服用方法のアドバイスもしています。

これは簡単なことなのですが、もともと煎じて飲む薬であるわけですから、西洋薬のようにお水で服用するよりは、お湯の中に漢方薬を一度移して服用した方がより効果が高いと私は考えています。ですから、通院されている方にそのようにアドバイスしています。

私は、本などでも繰り返し述べているように、漢方薬は、医療機関で医師から処方してもらうべきだと考えています。そのなによりも大きな理由は、お金の負担が小さいということです。町の漢方薬屋さんや、インターネットなどで購入されている方から、月に4万も5万もかかって困っているという相談をうけます。

例えば、「不妊ルーム」で、当帰芍薬散を処方されている方(社会保険本人負担3割)を例にとって考えてみます。当院の窓口で支払うお金は、処方箋料+再診料=420円となります。その処方箋を持って、調剤薬局で当帰芍薬散2週間分の処方を受けると、薬局で支払うお金は710円です。このように、とても患者さんの負担が少ないのですから、漢方薬は信頼できる医師から、健康保険適用の薬として処方してもらいましょう。

漢方薬というと「副作用のない薬」と、誤解している人が少なくありません。しかし、はっきりと申し上げますが、漢方薬においても副作用はありえます。ですから、漢方薬は医師から処方してもらうべきだと考えるのです。たとえば、漢方薬の服用後に、むかつき、吐き気、食欲不振などの消化器症状が認められたり、発疹が出たなどという場合には、すぐに服用を中止し、医療機関を受診し、医師に相談しましょう。

「不妊ルーム」でフォローアップを希望される方は、最初に不妊に関するホルモンのチェックとともに、血算(赤血球、白血球、血小板の数など)、生化学検査(肝臓、腎臓機能など)の採血をおこない、漢方薬のみならず、薬による副作用が出ていないかモニターしています。

しかし、漢方薬における副作用の発生頻度は、西洋医学の薬に比べて低いということもまた事実です。

こまえクリニック「不妊ルーム」では、男性不妊に対しても漢方薬を積極的に使用して効果をあげています。具体的には、「乏精子症」「精子無力症」に対して、漢方薬を用いています。

”精子の数が少ない”あるいは ”動きが鈍い”という検査結果が認められた場合、漢方薬と西洋医学の薬を4週間程度服用してもらい、再度、精液検査をおこなってもらいます。これまでの経験では、漢方薬を服用している3分の1の男性に著明な効果が認められ、3分の1の方に有効性が認められています。

不妊治療では、男性側に問題があると、人工授精→体外受精→顕微授精というように、すみやかにステップアップしていく場合が多いのです。しかし、男性不妊に対しても、漢方薬を使う道あると私は考えています。男性因子のよる不妊の方は、一度ドクターに相談してみてはいかがでしょうか。

「不妊ルーム」に相談に来られる方に、「妊娠しやすい体質になりたいので、漢方薬を出して下さい」と、リクエストされる方が多くいます。しかし、 ”体質改善”という言葉は、少し曖昧なように私には思えます。

こまえクリニック「不妊ルーム」では、漢方薬を西洋医学的な見地から処方しています。例えば、基礎体温表で高温期が短く、そして採血の結果、黄体ホルモン値が低ければ、黄体機能不全と診断されます。そうした方に漢方薬を服用してもらい、次の周期で再び採血をおこない、基礎体温が改善し、なおかつ黄体ホルモンの値も上昇していれば、この方に処方した漢方薬は効果があると判断するわけです。

私は、”体質改善”のために漢方薬を処方しているつもりはありませんが、通院者の方から、「冷え性がよくなった」「寝起きがよくなった」などという ”体質改善”の効果をよく聞くこともまた事実です。

漢方薬を評価しないドクターもいますが、その一番の理由は、効果の判定が難しいということだ思います。この点は、私も同感です。

例えば、AさんとBさんがともに黄体機能不全と診断され、基礎体温表も、あるいは採血によるホルモンの数字なども似かよっているとします。この場合同じ漢方薬を処方しても、Aさんには劇的な効果が認められ、Bさんにおいては、ほとんど基礎体温も検査所見も改善しないということもありうるのです。

これは、漢方薬はいくつもの生薬の合剤からなっているので、薬と本人との相性という問題が避けて通れないのだと思います。それだけに、漢方薬は効く人には劇的な効果が認められる、そうした経験もしばしばです。私のこれまでの経験では、8割近い方でなんらかのプラス面での効果が認められています。

漢方薬は生薬の合剤です。これは『妊娠力』という本にも書きましたが、面白い話があります。少し古い話になりますが、温経湯という漢方薬を服用されている方から、「同じ薬なのに今回もらった温経湯は、いままでと味が違う」といった訴えが、私の方に相次いで寄せられたことがありました。

私はすぐにその漢方薬メーカーのMR(医薬情報担当者)をクリニックに呼び、事情を説明しました。そして、その話を本社にもちかえり、研究所で温経湯を解析したそうです。その結果、生薬成分の一種類が、その年収穫したものに味に違いがあることがわかったというレポートでした。さらに解析をすすめたところ、効果には何ら違いは認められないので、安心して服用して欲しいと説明を受けました。

この話を患者さんにもして、納得してもらいました。やはり、漢方薬は生薬の合剤というだけあって、”生きている薬 ”なのかもしれません。

一般的な質問

日本では長い間、結婚して避妊をせず、通常の夫婦生活が2年間以上あっても妊娠しなければ、「不妊症」と考えられてきました。外国ではその期間を一年間としている国も多くあります。しかし、私が考えるには、結婚年齢が高齢化していることに加え、カップルの価値観が多様化している現代、単純に年月だけで不妊かどうかを判断するべきではないと考えています。

私自身カップルが行動を起こすための起点とすべきは、”子供が欲しいと思っているのにできない ”と、感じた時点ではないかと思っています。だからといって、すぐに不妊治療のドアをノックするべきでもないとも考えているのです。不妊治療を行う前にカップルで行えることが沢山あるからです。

クラミジアという微生物に女性が感染すると、クラミジアが子宮頸管や卵管内で悪さをすることが知られています。実際に最も問題となるのが、卵管を閉塞させてしまうということです。両方の卵管が閉塞してしまえば、通常の夫婦生活での妊娠があり得ないのみならず、人工授精をおこなっても妊娠することはできません。

ですから、クラミジア感染症の既往があるといわれたら、子宮卵管造影検査をおこない、卵管が通過しているかどうか、卵管周囲の癒着がないかどうか、確認しておくということは必須のことを考えて下さい。

現在クラミジア感染症にかかっている場合には、夫婦同時に抗生物質を2週間服用することによって、通常完治します。そして、治癒したあとで、女性の方は必ず子宮卵管造影検査をうけることが大切です。

子宮後屈は不妊とは無関係と考えて下さい。子宮後屈の場合は、妊娠しづらいという指摘もありました。しかし現在では、ひとの顔が十人十色であるように、子宮の傾き具合もそれぞれの個性と考えられています。セックスの後に精子が子宮へ移行するのはスポイド現象による一瞬の出来事と考えられていますので、子宮の傾き具合と不妊との因果関係はありません。

喫煙と不妊との因果関係を指摘している論文は、数多く存在しています。それのみならず、女性が喫煙しなくも、パートナーがスモーカーの場合、受動喫煙に対しても妊娠率が下がるという報告さえあります。また、妊娠中の喫煙が、胎児に悪影響を及ぼすことはよく知られています。

一方、男性の方は、ヘビースモーカーにおいては、精液検査で、数や運動率が低下することが知られています。妊娠を考えるのであれば、カップル双方がタバコを遠ざけるということは大切だと考えて下さい。

尿検査での陽性反応をもって、長い間「妊娠」と判定されてきました。しかし、不妊治療が一般的になり、hCG製剤が多用されるようになって、hCGの注射により、妊娠反応「偽陽性」が出てしまうことが知られています。こうした現実をふまえ、日本産科婦人科学会では、子宮の中の「胎嚢」(赤ちゃんが入っている袋)を超音波検査で確認し、「妊娠」と判定するよう指導しています。

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院

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