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高プロラクチン血症|妊娠の基礎知識

高プロラクチン血症

プロラクチンは別名「乳汁分泌ホルモン」と呼ばれるように、妊娠後期から授乳時に分泌量が高くなり、乳腺に作用して乳汁を出す働きをします。同時に排卵も抑制します。脳下垂体から分泌されるホルモンで、視床下部で調節されています。

妊娠もしていないのに、プロラクチンがいつも正常値より高い場合を高プロラクチン血症、普段は正常なのに、ときどき特に夜間に高くなる場合を潜在性高プロラクチン血症と呼びます。また、ときに下垂体に小さな腫瘍(プラクチノーマ)があり、そのために大量にプロラクチンが分泌されることもあります。

高プロラクチン血症の治療として、脳下垂体から出されるプロラクチンの分泌を抑えるパーロデル、テルロンといったお薬を使用します。副作用として、吐き気、便秘、嘔吐、ふらつき、血圧下降、眠気などの症状が起こることがあります。

数年前より不妊治療の臨床で、カバサールという薬が使用されることが多くなってきました。この薬は消化器症状の副作用がほとんど認められず、薬の服用は一週間に一度でよいのです。

(大牟田天領病院婦人科部長 吉田 耕治先生監修)

不妊ルームはこう考えます

高プロラクチン血症は不妊治療の現場で、しばしば認められるホルモン分泌異常で、月経不順、無月経などがきっかけで見つかることもあります。しかし、乳汁が分泌するという症状で、見つかることはむしろ少ないと言えます。そして、多くの場合は自覚症状が認められません。

高プロラクチン血症に関して注意しなくてはいけないことは、胃腸薬や精神科から処方される薬の中でプロラクチンの値を上げる作用のある薬があるということです。こうした場合は、薬の服用を中止すればプロラクチンの値は改善してきます。また、ストレスもプロラクチンの変動に影響を与えます。

近年、使用頻度が高くなってきているカバサールという薬ですが、「不妊ルーム」では一切使用しません。なぜなら、カバサールを数ヶ月間服用している患者さんの採血をおこなうと、ほとんどの場合「低プロラクチン血症」になってしまっているからです。また、薬の服用が一週間に一度でいいわけですから、薬を中止したからといって、すぐにプロラクチンの値が改善してくるわけでもありません。ようするに、コントロールのむずかしい薬なのです。カバサールの使用に関しては、医師の判断の分かれるところだと思います。

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院

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