不妊症にアルコールが与える影響と目安となる治療中の飲酒量

不妊症とアルコールの関係について

毎日アルコールを摂取している男性は、精液の量が少なくなり、精子正常形態率が低くなります。女性の場合は、飲酒と不妊症の関係が判明しているわけではありませんが、気づかないうちに妊娠している可能性もあるため控えるべきです。

不妊治療中は、1週間に2日程度、適度な量の飲酒に留めましょう。

アルコールが及ぼす不妊症への影響(男性)

アルコールが男性の生殖機能に与える影響は、それほど大きくありません。
ただし、毎日飲酒をしている場合は影響があるとされ、特に、精液量と精子の正常形態率に問題が出てくると言われています。

アルコールと不妊症の関連性については、イタリアの16,395人の男性を対象に調査が行なわれました。調査の結果を見ると、時々飲酒をする男性に比べて、毎日飲酒をする男性は、精液量が少なくなり、精子の正常形態率が低くなるという結果が報告されたのです。

アルコールが及ぼす不妊症への影響(女性)

女性の場合、アルコールを飲んだほうが妊娠しやすくなるという報告と、アルコールを飲むと妊娠しにくくなるという報告があり、結果は両極端に分かれます。

スウェーデンやデンマークで行なわれた研究によると、アルコールを摂取する日数が多くなればなるほど不妊症になる可能性は高くなり、しかも、年齢が高くなるにつれ、その傾向は顕著に現れると報告されました。
しかし、デンマークでの別の調査によると、全くアルコールを摂取しない女性よりも、適度に摂取する女性のほうが妊娠しやすいという報告もなされています。

ただし、女性は男性と比較して体が小さい分、アルコールの影響を受けやすいことは事実です。また、気づかないうちに妊娠をしていれば、無意識に胎児にアルコールを与えてしまう結果にもなりかねないため、やはり控えるべきでしょう。

飲酒の目安について?

妊娠を望む時の飲酒の目安量は、イギリスのNICE(National Institute for Clinical Excellence)によると、「週に1回から2回までの飲酒で、1回の飲酒量はアルコール16g」までとされています。

アルコール16gを実際のお酒の量に換算してみると、度数5度のビールであれば200~400ml程度となり、度数14~15度のワインや日本酒では144mlまでとなります。

アルコールの多量摂取は、不妊症だけでなく、健康にも悪影響を与えてしまう恐れがあります。1週間のうちに2日まで、適度な量の飲酒を楽しむようにしてください。

不妊症治療中はアルコール摂取を抑えて

アルコールは不妊症に影響を与えるとされており、毎日飲酒をする男性は、時々飲酒をする男性と比較して、精液量が減少し、精子の正常形態率に問題が出てくるとされています。

一方で女性の場合は、アルコールからの影響が判明しているわけではありませんが、気づかないうちに妊娠をしている可能性もあるため、やはり控えるべきです。

不妊治療を行っている時の飲酒は、週に2日まで、適度な量を楽しむ程度に抑えてください。

不妊症と遺伝の関連性とは?男性も女性も先天的な原因がある?

不妊症は遺伝するのかについて

不妊症が子供に遺伝する可能性はありますが、あくまでも可能性であることに過ぎません。

不妊が子供に遺伝する可能性がある理由は、男性の不妊症は、遺伝との関連性があると言われているからです。一方で、近年の研究によると、女性の不妊症も遺伝子との関連性が報告されています。

ただし、不妊症が必ずしも遺伝によるものだとは判断できないため、子供に同じ症状が全く現れない可能性も考えられるでしょう。

遺伝と男性の不妊症

男性の不妊症は遺伝が原因であることもあり、顕微授精などで受精をすることは可能ですが、遺伝が原因で不妊である場合、子供が不妊症になる可能性はゼロではありません。

しかし PRM2 coding regionの半ばには不妊症患者において nonsense mutation (c248t: glutamine to stop codon) が認められた. マウスでは protamine の haplosufficiency が不妊症を引き起こすことが報告されているので, 閉塞性無精子症患者一人に認められた c248t SNP が不妊症を生じた原因である可能性が考えられた.

出典:JSTAGE:(PDF)2.男性不妊症と精子形成遺伝子

「PRM(プロミタン)」というのは、核内DNAがたくさん集まっている精子の中のタンパク質のことです。男性の不妊症の方は、プロミタン1やプロミタン2の減少や欠損などの突然変異が見られることが多いと言われており、遺伝との関連性は科学的にも証明されてきています。

遺伝と女性の不妊症

男性の不妊と同様、女性の不妊も子供に遺伝する可能性はゼロではありません。

男性の不妊症は遺伝要素が強いと言われてきましたが、女性の不妊症でも、遺伝が影響している可能性が示唆されたためです。平成28年4月に発表された東京医科歯科大学の研究結果によると、Sox17遺伝子という遺伝子の量が低下すると、受精卵が着床しにくくなると報告されました。

Sox17 遺伝子は卵巣、子宮内膜上皮、血管に発現していますが、Sox 17 遺伝子を片方の染色体で欠損させたヘテロ変異マウスは、排卵、受精、胚盤胞形成、卵管や子宮形態などは正常でしたが、着床数の著しい減少が観察されました。

出典:国立大学法人 東京医科歯科大学:(PDF)「女性不妊の原因となる母体側の重要分子の同定」

これまで、Sox17遺伝子が着床に関係していることはわかっていませんでした。
東京医科歯科大学の研究は、マウスでしか行われていませんが、人間の女性でも同じことが考えられるとされています。

男性不妊はどう相談すればいい?

男性が不妊症である可能性がある場合、パートナーの女性が利用している産婦人科やレディースクリニックを受診し、相談してください。女性と一緒に受診すれば、男性女性ともに不妊の検査が行なえるので、妊娠に至らない原因が一度で判明します。

男性の不妊症検査では、まず精液を検査します。
そして、精液検査の結果、治療が必要であると判断された場合や、さらなる検査が必要であると判断された場合は、泌尿器科や生殖医療科への紹介状を受け取ります。
その後、遺伝との関連性についても検査してもらえるでしょう。

不妊症が遺伝する可能性はありますが、遺伝が原因ではない可能性も十分にあります。
まずは、不妊の原因がどこにあるのかを知った上で、治療を始めることが大切です。

不妊症が遺伝によるものか原因を突き止めることから

男性の不妊症に遺伝が大きく関わっているということは、科学的にも明らかになってきています。また、最近の研究では、女性の不妊症も遺伝子による影響があると判明してきました。

男性女性ともに、不妊症には遺伝が少なからず関係しているため、子供に同じ症状が現れる可能性はゼロではありませんが、まずは、遺伝による不妊であるのかどうかを検査するところから始めてください。

不妊症の原因とは?女性に起こる5つの要因と男性に起こる4つの要因

不妊症の原因となる要素について

不妊症の原因は、男女ともにさまざまです。
女性の場合は、排卵に障害があることや、卵管・子宮・頸管に問題があること、抗精子抗体を持っていることによる免疫機能の影響などが考えられます。

対して、男性の場合は、性機能障害、精路の閉塞、造精機能に問題があり健康な精子が作られないこと、無精子症などが原因です。

女性の不妊症原因

排卵が原因の場合

排卵が正常に行われておらず、排卵障害と呼ばれる状態になっていることが原因です。
排卵障害に陥る原因はさまざまですが、高プラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群、早発卵巣不全、ストレス、ダイエットなどが考えられます。
月経不順の方は排卵障害になっている可能性があるため、産婦人科で相談してください。

卵管が原因の場合

卵管の中に卵子が入りにくくなっていることが原因です。
クラミジア感染症、虫垂炎の治療、子宮内膜症などの影響によって、卵管に閉塞や癒着があることで、卵子が入りにくくなります。

子宮が原因の場合

子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫によって、子宮の中で受精卵が着床しにくくなっている状態です。また、先天的な子宮の変形や子宮の発育不全も、不妊症の原因となることがあります。

頸管が原因の場合

頸管部分の粘液の量が減っている場合、子宮の中に精子が入り込みにくくなり、不妊症になりやすくなります。粘液の量が減少する原因は、子宮に変形が見られることや、子宮頸部に炎症が起きていること、手術をしたことなどです。

免疫が原因の場合

女性が「抗精子抗体」という抗体を持っていると、免疫機能は精子を不要なものだと判断し、頸管や卵管部分で精子を拒否してしまいます。
特に、「精子不動化抗体」を持っている場合、抗体によって精子の動きを止めてしまうため、受精することができません。

男性の不妊症原因

性機能障害が原因の場合

性機能障害は、勃起障害や膣内射精障害など、何らかの原因によって性交が行なえない状態を指します。主にストレスなどの精神的な要因が大きいと言われていますが、糖尿病や動脈硬化なども性機能障害の原因です。

特に、糖尿病が重度になると、射精時の精子が膀胱内に逆流してしまう逆行性射精や、無精液症などの射精障害が起こります。

精路の閉塞が原因の場合

射精はできるにも関わらず、精子を出すことができない状態のことです。
精巣で作られた精子が外に排出されるまでの精路に、詰まりが見られることが原因となります。精巣上体炎などの炎症を起こしたことがある場合、精路の閉塞が起きている可能性があります。

造精機能が原因の場合

精子を作り出す機能に問題があり、精子の数が著しく少なくなることや、精子の動きが低下することです。造精機能障害は精索静脈瘤が原因になると考えられており、手術で精索静脈瘤を除去すると、精子を作り出す機能が回復する可能性もあります。

無精子症

無精子症は精液の中に全く精子が含まれていない状態のことです。
ただし、無精子症には、精子が作られていない場合と、作られているのに精液の中に含まれていない場合の2種類が存在します。

後者のことを「閉塞性無精子症」と呼んでおり、先天的な両側精管欠損症、炎症性閉塞、鼠径ヘルニアの手術などの影響が考えられます。一方、精子が作られない無精子症の場合、原因不明であることがほとんどです。

不妊症の原因を特定して的確な治療を

不妊症の原因となることは、女性の場合、排卵異常、卵管や子宮、頸管などに問題が起きていること、免疫力の影響などが考えられます。そして、男性の場合の原因は、性機能障害や造精機能障害、精路閉塞、無精子症などです。

不妊症の原因が特定できない場合もありますが、特定できれば治療によって改善していくことが可能なので、まずは原因を突き止めることから始めましょう。

不妊症の男女別の割合と不妊症の治療に関する現状について

不妊症の割合とは

世界保健機関によると、不妊の原因の割合は、女性が41%、男性が24%、男女ともに不妊である割合が24%と報告されました。
不妊症の原因は、男性女性ともにさまざまであり、妊娠に至りにくい場合、夫婦ともに検査を受けることが大切です。

晩婚化していることもあり、不妊症の治療を受けている方の割合は年々増えてきていますが、不妊が心配で治療を開始するという方の数も増加傾向にあります。

不妊症の割合

世界保健機関によると、不妊症の治療を受けている夫婦の不妊の割合は、女性が41%、男性が24%、男女ともに不妊症である割合は24%と報告されました。また、不妊の原因が明らかになっていない割合は11%です。

世界保健機関の統計から割合を算出すると、男性側が不妊である割合と、男女ともに不妊症である割合は、実に夫婦4組中1組にも上ります。そして、女性側が不妊である割合は、夫婦2組中1組と、およそ半数にも上るのです。

統計を見る限り、女性の不妊率が高いですが、男女ともに不妊である24%という確率は決して低くはありません。そのため、不妊検査を受けるときは、夫婦ともに受けることが理想的です。

不妊症の原因とは

不妊症の原因は、男性女性ともにさまざまですが、主は原因として考えられるのは、次のようなものです。ですが、原因が全く不明であるという場合もあります。

女性側の原因

女性側の主な原因となるものは、「卵巣機能不全」「子宮内膜症」「卵管狭窄癒着」「子宮筋腫」「内分泌ホルモン異常」などが考えられます。その他、卵管の水腫や子宮の奇形、発育不全なども原因のひとつです。

男性側の原因

男性側の主な原因となるものは、「無精子症」「精路閉鎖」「性交障害」「内分泌ホルモン異常」などです。その他、加齢によって精子の質が低下することも、不妊症の原因となります。

不妊治療を受ける人は年々増加

不妊治療を受ける人は年々増加してきており、不妊症を受けている方の人数は、平成14年の厚生労働省の調べによると、およそ466,900人です。ただし、体外受精による出生児数は、平成16年から平成22年までにおよそ10,000人増加しているため、現在ではもっと多くの方が不妊治療を受けていると考えられます。

不妊治療の1つである体外受精と顕微授精による出生児数の推移は、平成 18 年の約2万人から平成 26 年には 4.7 万人へと増加し、総出生児数に占める割合も平成18年の1.79%から平成26年には4.71%へと増加している。

出典:厚生労働省:(PDF)不妊のこと、1人で悩まないで

現在、不妊治療を受けている夫婦数は明らかになっていませんが、厚生労働省のデータを見る限り、年々増加していることは明らかだと考えられます。

不妊が心配な人も増えている

実際に不妊症であるかどうかに関わらず、不妊が心配で治療を受けている、という方も増えているのが現状です。

結婚が晩婚化した現在、30代以降で結婚をする方も珍しくありません。しかし、女性男性ともに30代以降は妊娠する確率が減るため、早めに適切な不妊治療を受けることが大切です。

前述の通り、厚生労働省によって治療費の支援事業も行なわれており、排卵誘発剤や人工授精、体外受精、顕微授精などの不妊症治療は、以前よりも一般的なものになりつつあります。まずは、不妊症が疑われる場合、男女ともに検査を受けることをおすすめします。

不妊症が疑われたら男女ともに検査が大切

不妊症の割合は、女性が41%、男性が24%と女性の不妊症の確率が高いですが、男女ともに不妊である割合も24%となっており、男女ともに検査を受けることが大切です。

不妊になる原因は男女ともにさまざまですが、不妊症でなくとも、不妊が心配で治療を受ける方も増えてきており、不妊治療は非常に一般的なものとなっています。まずは、早めに検査をして、適切な治療を開始することが大切です。

不妊症と定義づけられる2つの条件と妊娠しにくくなる原因について

不妊症の定義とは?

不妊症と定義されるためには、「健康な男女が避妊をせず継続的に性交をしていること」と「一定期間妊娠しないこと」の2つの条件がありますが、妊娠しにくくなる理由がある場合、2つの条件を満たさなくても不妊症の治療を行なったほうが良い可能性があります。

不妊になる原因は、排卵や精子の問題、生殖関連の問題など、男女ともにさまざまです。

不妊症の定義

不妊症の定義とは、2つの条件が満たされている状態のことを指します。
1つ目の条件は、健康な男性と女性が避妊をしない性交を継続的に行なっていること。
そして、2つ目の条件は、性交を行なっているにも関わらず、一定の期間、妊娠をしないということです。

ただし、2つの条件を満たさなくても、不妊症と定義づけられる場合もあるため、条件について詳しく解説します。

妊娠に至りにくい原因がある場合

身体的に健康な男女が避妊をしない性交をしていたとしても、女性の排卵がない場合、子宮内膜症の合併がある場合、骨盤腹膜炎を発症した経験がある場合などは、妊娠に至りにくい可能性があります。

妊娠に至りにくい何らかの原因がある場合、2つの条件が満たされていなくても、不妊症と同じ治療を受けたほうが良いでしょう。

不妊症と定義づけられる不妊期間

不妊症と定義づけられる条件の1つに、「一定の期間の妊娠がない」というものがありますが、一定期間とは、一般的には1年間と考えられています。

平成27年までは2年間とされていましたが、適切な不妊治療を早めに受けることが大切だという考えから、「生殖・内分泌委員会生殖補助リスクマネージメント小委員会」によって、新しく1年間という定義が設けられました。

不妊症の原因(女性)

女性の不妊症の原因として挙げられるものは、「排卵」「卵管」「頸管」「免疫」「子宮」にトラブルが起きていることです。

排卵がない場合

月経不順や肥満、ダイエット、ホルモンバランスの異常などによって排卵が行なわれていなければ、排卵自体が行なわれていない可能性があります。

生殖器関連が原因となる場合

卵管炎や骨盤腹膜炎、クラミジア感染症などの発症が原因で卵管が詰まっている場合や、頸管部分を精子が通過しにくくなっている場合、子宮の異常や癒着、血流の停滞がある場合など、生殖器関連の機能に問題がある場合も原因の1つです。

抗精子抗体が原因となる場合

抗精子抗体という抗体を持っている女性の場合は、自身の免疫力によって精子を攻撃してしまうことも考えられます。

不妊症の原因(男性)

男性に不妊症の原因がある場合、「造精機能」「精路」「性機能」「加齢」などが考えられます。

精子や精路が原因となる場合

精子を作るための造精機能にトラブルが起きると、精子の数が少なく、精子の動きが悪くなります。また、精路が詰まっていると、精子が作られていたとしても、射精時に精子を出すことができません。

性機能に障害がある場合

勃起障害、膣内射精障害など、射精自体に障害が起きている場合です。
精神的なものが大きく影響しますが、糖尿病などの疾患を持っている場合、疾患が原因となることもあります。

加齢が原因となる場合

妊娠をする力は男女ともに、年齢を重ねるごとに低下すると言われています。
一般的に、男性の場合は35歳から徐々に低下してくるため、年齢によって精子の質が下がることも原因の1つです。

不妊症の定義にとらわれずに早期の受診を

不妊症という定義は、「健康な男女が避妊をせず継続的な性交を行なっていること」と「一定の期間妊娠しないこと」の2つの条件によって成り立っていますが、妊娠に至りにくい原因がある場合は、不妊症の治療を受けたほうが良い可能性もあります。

妊娠に至りにくい原因は男性女性ともにさまざまですが、加齢も1つの原因となるため、早めに適切な治療を受けることが大切です。

44歳、出産しました!

放生先生

こんにちは。
以前、不妊で貴院に通っていました、●原●子と申します(麻酔科医です)。
この度、43歳11ヶ月で妊娠し、44歳で無事に第二子出産に至りましたので、
ご報告いたします。

放生先生には、Aクリニックをご紹介いただきまして、
そこで5回体外受精を試みましたが残念ながら妊娠できませんでした。
不妊治療も3年近くになり、気力も年齢的にもしんどくなってきたので、
ラスト一回試みてそれで終わりにしようと決め、
最後の一回をBクリニックに行ってみました。
そしたらまさかの妊娠・出産という結果になりました。

個人的には、放生先生のご推薦のAクリニックの方が通いやすく、
居心地も良く、またドクターとのコミュニケーションも良好でしたので、
できればAクリニックで妊娠したかったです。

高齢出産で色々心配なことはありましたが、幸い母子ともに健康です。
無事に生まれた次女を抱っこして、3年間の不妊治療で辛かったことを思い出し、
こうして次女を授かったことは本当に奇跡だなあと感謝しております。

その中でも、こまえクリニックに出会えたことは、大きなターニングポイントでした。
それまで人工授精を繰り返し、なかなか体外受精に踏み切れなかったのですが
放生先生のカウンセリングを受けた後、
安心して体外受精にステップアップすることができました。

仕事や育児の時間をやりくりして、
暑い日も寒い日も狛江駅に通ったことが懐かしく思い出されます。
その時は本当に出口の見えないトンネルの中を歩いているようで、
クリニックから狛江駅までの帰り道で涙があふれたことが何度もありました。

「未来を信じて頑張ってよかった」と、今では思うことができますが、
がんばっても結果が出ないケースも多々あるわけで、
自分はたまたますごくラッキーだっただけだ、と思います。

治療中は私もこまクリ通信を読んで、
皆様の、特に自分と年齢の近い方の出産報告に励まされたものでした。
私の年齢で治療を頑張っていらっしゃる方に
「44歳で授かったケースもある」と希望を持っていただければ幸いです。

希望を捨てなければ絶対に結果が出る、
というわけではないのが不妊治療のツライところですが、
ほんの一筋でも希望がなければ、
毎月のツライ治療に耐える原動力がなくなってしまうと思いますので...。

私は最後の胚移植に前日に風邪をひいてしまい、
移植当日咳が止まらず
「こんなに腹圧がかかっては移植してもきっとダメになっちゃうんだろうな...
ラストチャンスなのになんでこんなことに(涙)」と
絶望的な気持ちになっていました。
でも結果、その回で妊娠・出産できました。
だから「ダメもとでも、やってみなきゃわからないもんだな」と思いました。
もしかしたら「もうダメだろう」というあきらめの気持ちで
力が抜けてよかったのかもしれませんが...。

治療中は「人知を尽くして天命を待つ」ということわざを、
夫と合言葉のように呟いていましたが、
本当に不妊治療は「神のみぞ知る領域」だなあと実感しました。

私が不妊治療中に一番辛かったのは「気持ちの持ち方」でした。
「絶対に授かる!」と信じたいけど、
そうするとダメだった時のショックが大きいし、
ダメだって思っちゃうと良い結果を引き寄せられない気がするし...
毎日「気持ちをいかにフラットに保つか」を試行錯誤していました。
そんな時も「人知を尽くして天命を待つ」と自分に言い聞かせることで、
少し落ち着くことができたように思います。

不妊治療に悩んでいらっしゃるすべての皆様に、
良い結果が訪れることを心から願っております。

放生先生、本当にありがとうございました。
これからも不妊で悩んでいるたくさんの女性に
勇気と希望を与える素晴らしいお仕事を、ずっと続けてくださいね!

●原●子

不妊治療は移植するとどうなるのか。また、移植した際のリスク

不妊治療がステップアップしていき、高度治療に移行した場合、移植を検討する夫婦もいます。不妊治療で移植した場合、どのような効果が期待できるのでしょうか。また移植した際のリスクなど、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。

 

不妊治療での移植方法

 

体外受精や顕微授精まで、不妊治療がステップアップしていくと、培養した胚を子宮内に戻すという移植方法が実施されます。移植する胚の培養日数によって、胚移植の方法は微妙に異なるので、詳しい内容を紹介していきましょう。

 

1.初期胚移植

 

体外受精や顕微授精で行う胚の培養が、2日~3日目で移植する場合は、「初期胚移植」と呼ばれる施術が行われます。一般的な移植方法で、胚の分割不良によって胚移植が出来ない可能性が低いのが特徴です。

 

体外受精を初めて行う場合は、初期胚移植から治療が行われるのが一般的な方法になります。

 

2.胚盤胞移植

 

培養5日~7日の胚を移植する「胚盤胞移植」は、胚の選別を行うことが出来るのが特徴です。ただ胚の分活不良によって、胚移植が出来ない可能性があるので、十分に注意する必要があります。

 

3.二段階胚移植

 

初期胚と胚盤胞の利点を生かしたまま、胚の分割不良による胚移植が出来ない可能性を除去してくれる「二段階胚移植」。妊娠率を向上させてくれる効果が期待できますが、リスクもあるため、細心の注意を払って施術を行う必要があります。

 

凍結胚移植の方法

 

採卵した時期に移植出来ない場合は、良好胚を凍結することができます。その凍結した胚で行う移植を凍結胚移植というのが特徴です。凍結胚移植の方法は、主に2種類あるので、詳しい内容を紹介していきます。

 

1.ホルモン補充周期

 

生理2日目から子宮内膜を厚くするために、卵胞ホルモン剤を使用します。内膜の状態を確認後、黄体ホルモンを開始し、その後凍結している胚のステージと黄体期の日数に合わせて胚を移植するのが特徴です。

 

2.自然周期法

 

自然周期法とは、名前の通り自然排卵に合わせて凍結胚を移植する方法です。自然の周期に合わせて移植するため、妊娠率を向上させることができます。

 

移植のリスク

 

人工的に受精させることから、不妊治療で移植の方法を実施することは、ある程度のリスクが伴います。どのようなリスクが発生するのか、いくつか紹介していくので、参考にしてみてください。

 

1.多胎妊娠

 

不妊治療で移植した場合、多胎妊娠になる確率が高く、多胎妊娠の症状が見られた場合は、早産・子宮内胎児発育遅延・妊娠高血圧症候群のリスク因子があると言われています。

 

多胎妊娠のリスクを減らすために、移植する際の胚の数は1つと決められているのが、不妊治療における移植の特徴です。

 

2.異所性妊娠

 

胚移植は子宮内で行うのが特徴ですが、移植することで、子宮以外の場所で異所性妊娠が発生する可能性があります。自然妊娠と比べると移植した場合、異所性妊娠の確率が高くなると言われているので、発生した場合は緊急手術が必要になることもあるでしょう。

 

3.コスト面

 

体外受精や顕微授精を行う際には、保険適用外であることから、保険料が高額になるだけでなく、凍結胚を維持するだけでもコストがかかります。そのため、移植する際にはコスト面でも不安な部分があるのが特徴です。

 

まとめ

 

妊娠率を向上させるために行う不妊治療における移植は、自然妊娠では難しい場合に行う高度治療として実施されますが、リスクもあります。自然妊娠と比べると、リスク因子があることから、施術自体が慎重に行われますが、それでも移植によるリスクを全て排除できる訳ではありません。

 

そのため、不妊治療で移植を行う場合は、自分の体に違和感を覚えた時点で、医師に相談することを心掛け、安全に妊娠・出産できるように意識していく必要があります。

治療に不妊治療には痛みは伴うのか

初めて不妊治療を行う方にとっては、どのようなことをするのかわからないため、痛みが生じるか不安になる方も多いでしょう。特に不妊治療の口コミを確認すると、痛いという意見も多いため、心配になる方もいます。今回は。不妊治療による痛みは生じるのか紹介していくので、参考にしてみてください。

 

初期検査の段階で痛みが伴う

 

不妊治療の方法や検査のやり方は、病院によって微妙に異なります。ただ基本的に、不妊治療は体に負担をかける方法であることから、個人差はありますが、多少の痛みは発生するのが特徴です。特に高度治療になるほど、注射の頻度も増えるため、痛みを感じる頻度も高くなります。

 

また初期検査の段階でも痛みが伴うことから、不妊治療を行う上で、痛みとは付き合う必要があるでしょう。初期検査の中でも、「卵管造影検査」は、多くの方が痛いと訴えていることが多いのが特徴です。

 

卵管造影検査とは、卵管に詰まりがないか調べる検査で、子宮口から造影剤を注入してレントゲンで確認することができます。この時に、造影剤が通る際に痛みが生じることが多いのが特徴です。

 

卵管造影検査の際に、卵管の通り道を広げることで、妊娠しやすくなる方もいるため、痛みが伴うことがあるものの、検査を行うメリットはあるといえます。

 

子宮卵管造影検査で感じる痛み

 

初期検査の中でも痛いと言われている子宮卵管造影検査ですが、実際にはどのような痛みが生じることがあるのでしょうか。詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。

 

1.生理痛のような痛み

 

卵管を造影剤が通ることから、生理痛の時のように、ひどい痛みを感じることがあります。痛みを感じるかどうかは、個人差にもよりますが、一般的に卵管が狭い傾向にある人の方が子宮卵管造影検査で痛みを感じることが多いようです。

 

2.下腹が重く感じる

 

卵管に造影剤を入れることから、卵管に違和感が発生するため、下腹が重く感じるという方もいます。卵管に造影剤という液体を入れることから、多少の違和感はあるので、少なからず気持ち悪い感覚になる方は多いでしょう。

 

体調が悪いと感じた時には、速やかに担当医師に相談することが大切です。

 

3.圧迫感がある

 

子宮卵管造影検査では、卵管を造影剤が通ることから、痛みよりも圧迫感や違和感がある程度の方もいます。そのため、子宮卵管造影検査といっても、必ず痛みが生じる訳ではありません。

 

個人差によるものが大きいので、初期検査の段階で変に力が入らないようにすることが一番大切です。

 

高度治療になるほど注射が増える

 

初期治療でも採血などで、注射を行う機会がありますが、タイミング法などの初期治療で受精・妊娠が出来なかった場合は、高度治療にステップアップしていきます。

 

その際に、高度治療になるほど、卵子を採取する時などに注射を打つことが多く、病院に行く度に痛い思いをすることが増えていくのが特徴です。

 

特に、筋肉に注射を行う、筋肉注射は針が筋肉に刺さる感覚があるために、痛いと感じることが多いでしょう。卵子を採取する際には麻酔を行うので、毎回痛い思いをするのが大変という印象が、不妊治療にはあるかもしれません。

 

まとめ

 

初期検査の子宮卵管造影検査では、卵管に造影剤を注入することから、多少の痛みを感じることがあります。必ず痛い訳ではなく、個人によっては圧迫感や違和感がある程度で抑えられる可能性があるので、気軽な気持ちえ検査を受けることが大切です。

 

また不妊治療が始まると、最初は痛いと感じることが少なくても、高度治療にステップアップするほど、注射を打つ機会が増えていき、痛い思いをすることが増えていきます。

 

肉体的には、それほど痛いと感じなくても、何度も繰り返し注射を行うと、精神的に辛くなることもあるでしょう。そんな時には、夫婦で助け合い、励まし合うことが大切です。

不妊治療はいつから始めるのが最適なのか

夫婦生活が続いていても、妊娠しない場合は、いつから不妊治療を始めるのがいいのでしょうか。また不妊治療を始める年齢は、何歳からが最適なのか気になるポイントです。今回は、不妊治療をいつから始めるのが最適なのか、詳しい内容を紹介していきます。

 

不妊の定義とは?

 

少し前までは、不妊の定義は夫婦生活を営んでいても、2年間妊娠することができなかった場合に「不妊症」と診断されていました。しかし、近年では晩婚化が進んでいることから、夫婦生活を営んでいて、1年間妊娠することができなかった場合に、不妊症と診断されることになっています。

 

不妊の定義は、日本産科婦人科学会が決めたことであるため、病気ではありませんが、症状として不妊の状態にあることから、便宜上決められた名称です。

 

何歳から不妊治療を行うのがいいのか?

 

不妊症と認められた場合に行う不妊治療ですが、実際には何歳から受診するのがいいのでしょうか。高齢になるほど、妊娠率は低くなる傾向があるため、子供を授かるのであれば、早めの方が望ましいと言われています。

 

特に女性の場合は加齢に伴い、卵子も老化していくため、40歳を超えると妊娠率がかなり低くなってしまうのが特徴です。

 

晩婚化が進んでいますが、平均的に妊娠率が下がり、不妊治療を行うのは35歳からが多いでしょう。さらに体外受精を行う平均年齢は40歳であるため、自然妊娠を望むのであれば、30代のうちにクリニックに向かい、不妊治療を行うことをおすすめします。

 

男性の場合も、高齢になるほど精子の質が下がる傾向にあるため、早めの診察を行い、状況によって不妊治療を行うことが大切です。ただ、男性の場合は、女性よりも高齢であっても妊娠する可能性が高いのが特徴になります。

 

年齢よりも、ストレスや飲酒、喫煙によって不妊になる可能性があるので、男性の場合は若くても不妊の原因を特定するために、クリニックで検査を行う方がいいでしょう。

 

不妊の原因

 

不妊治療を行う前に、不妊の原因を自分で把握しておくことも重要です。不妊の原因を把握しておけば、クリニックの検査の際に、不妊の原因を特定しやすくなるので、不妊治療を行うことで、結果がすぐに出る可能性があります。

 

不妊の原因で多いのが、排卵・精子・卵管に問題が発生しているケースです。排卵については、排卵日を把握することで、妊娠しやすい時期を医師が指導してくれるタイミング法を実施すれば、すぐに不妊治療を完了させることができる可能性があります。

 

精子については、男性側に不妊の原因が発生しているため、女性だけでなく、男性も不妊の検査を実施しておく必要があるでしょう。そのため、不妊治療を行うことを決意した場合は、夫婦共に病院で診察してもらうことが重要です。

 

卵管は、人によって細くなっていたり、状態が異なるケースがあります。クリニックで細かい検査をしてもらうことで、不妊の原因を特定してもらうこともできるので、早めに不妊治療を開始して、早期解決に努めましょう。

 

早めの不妊治療が重要

 

妊娠率は、男性も女性も高齢になるほど低くなる傾向にあります。そのため、少しでも妊娠できないと感じた場合には、速やかに不妊治療を検討するのが望ましいでしょう。

 

時間が経つほど自然妊娠できる確率は下がるので、30代になり、子供を望んでいても授かれないと感じた時には、すぐに夫婦で検査してもらうことをおすすめします。

 

まとめ

 

不妊治療は、平均35歳から始める方が多いことから可能であれば、30代で不妊治療を実施する方がいいでしょう。40代になれば、体外受精でも妊娠率が低くなるため、早めに不妊治療を行うことが重要です。

 

仕事が忙しいなど、後回しにしてしまうと、子供を望んでいても授かることができなくなる可能性があるので、少しでも不妊を疑う場合は、不妊治療を検討してみてください。

不妊治療中にアルコールを摂取するのは良いかダメかについて

不妊治療を行う場合、男性も女性も体を大切に労わり、健康的な精子・卵子を維持することが大切です。そんな不妊治療中にアルコールを摂取した場合、不妊治療に影響を与えることがあるのでしょうか。不妊治療の際に、どのような効果があるのか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

 

不妊治療の効果にアルコールは関係するのか?

 

不妊治療中に精子や卵子の活動を正常にするために、健康的な体作りは大切なことです。そんな中、アルコールを摂取すると、どのような影響が与えられるのでしょうか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

 

1.男性の場合

 

基本的に、アルコールを摂取すること自体は、不妊治療に影響を与えることは少ないと言われています。しかし、過度な飲酒はリスク因子が増加する傾向にあるので、アルコールの摂取量には十分注意する必要があるでしょう。

 

多少のアルコールであれば、不妊治療への影響はありませんが、摂取量が増えるほど、リスク因子が高まるので、受精・妊娠の確率が低くなることが予想されます。

 

また1ヶ月間の間に、アルコールを摂取した場合と摂取していない場合を比べた結果でも、アルコールを摂取した方の方が、流産率が高くなったという結果があるので、アルコールを摂取する習慣がある方は、早めに改善する方がいいでしょう。

 

2.女性の場合

 

女性が不妊治療の際に、アルコールを摂取した場合、卵子回収率・妊娠率低下・流産リスクが高まると言われています。リスクはアルコールの摂取量が多いほど増える傾向があるため、不妊治療の際にはアルコール摂取を控えることが大切です。

 

不妊治療の結果を少しでも早く出したいのであれば、アルコール摂取する習慣を控え、受精・妊娠の確率を高める努力をしていきましょう。

 

アルコールが及ぼす不妊への影響

 

不妊治療の前に、アルコールを過度に摂取することで、不妊になる原因を作ってしまうことがあります。過度なアルコール摂取による不妊への影響は、どのようなものがあるのか、詳しい内容を紹介していきましょう。

 

1.男性の不妊への影響

 

過度なアルコール摂取は、勃起不全を引き起こす可能性があります。神経反射がアルコールによって抑制されるために、勃起不全の症状がみられるのです。

 

アルコール依存の方には、このような勃起不全が確認されているため、不妊の原因を作らないためにも、過度なアルコール摂取は控えるようにしましょう。

 

2.女性の不妊への影響

 

女性の場合は、過度なアルコール摂取で無月経が引き起こされる可能性があります。無月経が続くと、不妊になるだけでなく、性交痛などが発生する恐れもあるため、アルコールを飲む習慣はある程度、抑制することを意識することが大切です。

 

アルコール摂取で引き起こされる胎児への影響

 

不妊治療を終えて、胎児がお腹の中にいる時に、安心してアルコールを摂取すると、胎児への影響が少なからず発生する恐れがあるので、注意が必要です。

 

胎児がお腹の中にいる場合に、アルコールを過度に摂取すると、リスク因子が高まり、異常が発生する恐れがあります。

 

少しでも胎児を労わるためにも、不妊治療の段階でアルコール摂取を控え、夫婦共に健康的な状態を維持するように心がけましょう。

 

まとめ

 

不妊治療中にアルコールを摂取することで、男性であれば精子に、女性であれば卵子に少なからず影響することがわかりました。ただ少量のアルコールであれば、問題はなく、注意すべきは過度にアルコールを摂取してしまうことです。

 

どれくらいの量で影響するかは個人差によるものが大きいので、出来ればアルコール摂取を控えることが大切でしょう。

 

また過度なアルコール摂取は、不妊の原因になる可能性もあるため、アルコールの摂取量は出来るだけ控えることが大切になります。