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不妊用語集

ステップアップとステップダウン|オピニオン

不妊ルームはこう考えます

不妊治療は、通常3つの段階に分けて考えると、理解しやすいと思います。

第一段階は、排卵日に合わせて夫婦生活をもつタイミング法。これで妊娠に至らない場合、ご主人の精子を洗浄、調整して、パートナーの子宮の中に注入する人工授精。そして、最終段階の第3ステップの治療は、女性の卵巣から卵子を採りだし、シャーレの中で精子と受精させ、受精卵を再び子宮の中に戻す体外受精です。

この順番に医療を進めていくことを、ステップアップ法といいます。そして、この階段を上がるにつれて、ストレスは大きくなっていきます。なぜなら、タイミング指導においては、医師のアドバイスをもとに夫婦生活をおこなわなければならず、人工授精にエントリーすると、夫婦生活と妊娠が切り離されてしまいます。そして、第3段階の体外受精では、1回あたりの医療費が30万~60万円と非常に高額なものになります。

そして、何よりも問題なことは、不妊治療をおこなうと、妊娠が不妊治療の延長線上にしかありえないと思ってしまうことです。私は『妊娠レッスン』をはじめとするこれまでの著書で、不妊治療だけが妊娠に至る道ではないということを強調してきました。不妊治療という階段からいったんおりてみる。すなわち、ステップダウンしてみることも、不妊治療だということを私は指摘したいのです。

当院では、年間140~160名の妊娠例が出ます。そしてその6割は、不妊治療経験者です。ある月に「不妊ルーム」で妊娠された方は12名でしたが、そのうちの9名が不妊治療経験者、そして、その治療内容は、タイミング法5名、人工授精経験者2名、体外受精経験者2名でした。この12名のうち、2名はアドバイスのみ、そして5名が漢方薬のみでの妊娠でした。このことからも「不妊治療の延長線上のみに妊娠があるのではない」ということがわかっていただけると思います。

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院

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